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2006年12月17日 (日)

樹木治療フォーラム‘‘分科会’’

遅くなりましましたが、樹木治療フォーラムで行った分科会で話し合った中身を紹介させていただきたいと思います。

A班・・・「樹医として、樹木とどう関わるか」

 人間は樹木と多くかかわりを持っている。建物の材料、防火手段、環境保全、心のよりどころ、・・・・・・。

 私達は樹医として樹木を守ろうとしたとき、診断する、治療する、管理する以外にもできることがあるのではないだろうか。

 山本樹医が治療に備わった治療僕の一つ、高知県中村の奥御前神社にある大杉の治療は多くのドラマを含んでいた。大杉は文化財として大事に扱われていたが、倒木の危険が心配されその保護が取り下げられようとしていた。一人の審議委員より樹医へ相談がきた。樹木を守るために、住民と樹医が協力してが始まる。樹医の専門的な知識と技術、住民の地道な活動。両方が順調に進みその大杉は伐採の危機を免れた。そして地域の住民は、これからも見守っていくために、その樹木の元に集まり今後も活動し続けることになった。

  樹医は木の医者として病んだ木を助けていかなければならない。しかし一本の樹木を助けるためには、その奥に秘められた様々な問題を解決しなければならない。樹木の扱いや権利を主張すること。観察すること。その樹木を倒す側と守る側の話し合い。科学的な分析。専門技術による危険の軽減。樹木を見守っていくこと、親しんでいくこと・・・・。

 大きな意味で「樹医」のすべきことは、これからもっと増えていくのではないだろうか。後継者の育成、樹木愛護の教育、法改正のアドバイス。多方面での活躍を期待したいと思う。

B班・・・「樹木治療を予防から考える」

 病んだ樹木治療よりも、治療の必要のない健全な樹木を増やしていこう。この班ではそんな観点で話し合いました。主な管理として、消毒、土作り、剪定の三点を取り上げました。

<消毒>

 ・少量で効率的な薬剤の使用を心がける。

 ・生態系摂理から見てある程度の病害虫の発生は認めるべき。殲滅は新たな問題に繋がりかねない。

 ・病害虫の繁殖しにくい環境にする。剪定による物理的な防除を併用する。

 ・なぜ消毒が必要なのか目的を明確にする。景観保護なのか、木が弱っているからなのか、適切な量に留める。

 <剪定>

 ・適度なストレス(刺激)を与え、それでいて樹木に負担がかかるような無理な樹形にしない。バランスよく自然樹形で。

 ・風通しを良くし、病害虫の繁殖を抑制する。

 ・時期に合わせた適量の剪定を行い、年に数度行う。観察回数を増やす。

 <土作り>

 ・肥料は木を育てるためではなく、木の育つ土作りを目的にし、緩効性を主にする。

 ・限られた環境では、根切り等をして、根の更新を考える。

 ・菌根菌などの有用微生物の繁殖に適した土作りをして、土壌のサイクルを良好にする。

 <総評>

樹木治療は最近になって進んできた技術であり、長期的な結果はまだ未開である。短期的な治療結果をよしとするだけでなく、長期的な視野を持って治療に励みたい。

日本の樹木は長年大事に扱われてきて、昔から行われてきた技術は長期的な結果を出しているに等しいものもある。木の医者の資格も増えてきていて科学的な研究もすすんできたが、真新しい技術に目をとらわれるだけでなく、古きを知り、新しいものに挑んでいきたい。

C班・・・「樹木治療について」

私達はなぜ樹木を治療をするのだろうか。樹木は、数十年、数百年を生き続け、特に老木・巨木は、守り神、歴史の生き証人として私達と暮している。樹木の生長は、古くなった細胞の積み重ねによって、より大きく、高く生長する。分裂細胞が健全な限り生き続けるので、理論上では個体としての寿命はないと考えられる。人間が、生きる事を放棄して自殺するのに対して、樹木は生き続けることを教えてくれる。

そのように、樹木の命が大事なのであれば、私達は奉仕の気持ちで樹木のお世話をしなくてはいけないのではないだろうか。利益を考え、利益の為に治療を行なうのは本来あるべきでないのではないか。そうなのかもしれない。しかし、樹木を守るものとして、私たちも生活していかねばならない、技術向上させ、より多くの樹木を守らなければならない。

様々な地域で、町の観光名所や、シンボル、苦楽を共に過ごしたものとして樹木を守る為に、費用を用意し治療しようとする。樹医として樹木を治療する事は、その人、その町の助けにつながっている。お金は、その成果の代価。責任ある治療を施し、より多くの樹木を守るように働き続ける事が大事なのではないだろうか。私たちが治療した樹木が、今後50年先、100年先、健全であるかどうか私達はまだ目にしていない。閉塞したモルタルの寿命、業界の女性の増加、人々の樹木への関心の広がり、様々な問題がある。私たちは樹木の未来のために、これから取り組んでいかなければならないだろう

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